
なんか公務員の仕事ってあほらしいな……
毎日仕事をしていると、こう思うことはありませんか?
やる気も起こらず、なんとか前向きに頑張ろうとはするものの、続かない…
私も公務員として働いていた時に同じような悩みを抱えていました。
そこでこの記事では
- 公務員の仕事があほらしく感じる時と、その理由
- あほらしく感じた時にやるべきこと
を解説します。
結論を先にお伝えすると、あほらしく感じるのは公務員としての組織体制に原因があります。
あなたのせいではありません。
個人で改善できるレベルではないので、プライベートの充実を図ったり、転職を検討してみましょう!とうことになります。
あほらしく感じている人もこの記事を読むことで、気持ちが吹っ切れたり、公務員を続けるか続けないか考えるきっかけになるかもしれません。
それでは解説していきます!




すずき
公務員として新卒から17年間勤務。管理職も経験。40代で民間企業に転職しました。
自分の経験から、管理職公務員の悩みの解決方法や転職のノウハウをお伝えしています。
あほらしいとはつまりどんな状態?
そもそも、仕事があほらしいとはどのような心の状態でしょうか?
今が旬のAI(Chatgpt)に聞いてみました。



仕事があほらしいとはどのように心が感じている時ですか?
回答はこうです。
「仕事があほらしい」と感じる時は、自分の努力や時間が報われない、成果が見えない、やりがいや意義を感じない、無駄な作業が多い、または人間関係のストレスが大きい時です。心は無力感や虚しさ、イライラ、倦怠感を感じ、モチベーションが低下します。
要するに「いやだいやだ、もうやってらんない」と感じる状態ですね。
公務員の仕事をしていて「やってらんない」と感じる時をあげていきます。
公務員の仕事があほらしいと感じる時
それでは実際に「あほらしい=やってらんない」と感じる時はいつなのか。
筆者の公務員時代の経験や、上司・同僚の姿からは以下が考えられます。
- 理不尽な市民の相手をしなければならない
- 頑張らなくても給料は同じ
- 上司や議員の意向が優先される
- 時代遅れの業務が多い
- 形式ばった事が多い
順番に解説していきます。
理不尽な市民の相手をしなければならない
どの自治体でも、お客様=市民は最低でも1万人はいますよね。
人が1万もいれば、ちょっと気合の入った方もいらっしゃいます。
運悪くも、自分がその市民の相手を行わなければならない時、「やってらんない」と感じます。


大声で怒鳴ってきたり、独自の考えを押し通してきたり、法律・条例のカバーしきれないところを事前に勉強した上でつついてきたり、、
民間企業であれば、迷惑な客に対して「よそを当たってくれ」と言えます。
しかし、公務員はそういうわけには行きません。
「よそを当たってくれ」=「隣の市に引っ越してくれ」
ですもんね。
頑張らなくても給料は同じ
民間企業でも同じようなことはあるかもしれません。
しかし、特に公務員は個人の頑張りが給料に反映されることはありません。


仕事ができる人はどんどん新しい業務が渡されます。一方で、仕事ができない人にはあまり渡されません。
できないだけなら良いのですが、やる気のない人の仕事を代わりに振られた時は怒りも湧いてきます。
相手が年上の場合はそれでも自分の方が基本給が少ないという理不尽さにやる気を失います。
上司や議員の意向が優先される
40代になれば係長として頑張っている人もいるでしょう。係内の裁量権は持っているはずですが、理不尽にも覆されることがあります。
一生懸命に、無い予算をやりくりして業務の優先順位を決めたのに、議員が上司に連絡してきてひっくり返されることもあります。それによって部下にも指示をし直す必要がある場合も。


組織なので、上司の裁量権が強いことは理解できています。しかし、議員にへーコラする上司を見て「自分もああなってしまうのだろうか」と虚無感に襲われる事もあるでしょう。
時代遅れの業務が多い
公務員は仕組み上、新しいことを取り入れるのにスピードがかかります。
多くの上司の決裁が必要になりますし、税金が原資になるので対外的にも隙のない説明が求められるからです。


また、簡単な改善でも日々の仕事に追われると中々取り組めず、十数年〜数十年前のやり方のまま、という場合もなくはないです。
私の県では、道路の占用書類は手書きでカーボン紙3枚重ねでした。手書きなので失敗すると最初からやり直し。パソコンで作成すれば無駄な紙もなくなるのに、、と感じていました。
別の例では会計検査。なんでわざわざ最寄り駅まで迎えに行って、宿泊先のホテルまで送迎するのか。書類審査では複数人で同じ内容のメモを取り、現場では大名行列のごとく検査官の後をゾロゾロついていく、、。時間と労力の無駄でしかありません。


形式ばった事が多い
公務員は昔からの形式ばったことを続けていることも多いです。
近年は災害が多発するので他都市から応援に行きますよね。
私の働いていた市でも毎年のように災害派遣がありました。
その都度、庁舎の前に職員が大勢並び、テレビ局を呼んで出発式なるものを行っていました。
派遣隊の中で一番偉い人が「使命を持って〜」と意気込みを語り、市長から激励の言葉をもらって出発。
いや、早く行きなよ。と感じていました。


派遣の車両にも大きく「◯◯市」「災害派遣」と貼っているものだから、運転も気をつかうし、休憩も取りづらい。
市長としては、「私の市は他の都市を助けてますよ!」とアピールしたいのでしょうが、被災地に着いてから貼ったらよくない?もっと職員のことを考えてほしいものです。
やりがいとしてよく挙げられる例を否定します



いやいや、公務員の仕事はあほらしくないですよ。
とてもやりがいのある仕事です!
公務員のやりがいがネット記事には溢れています。
続いては、よく挙げられる公務員のやりがいを否定していきます。
国や自治体を動かす大きな仕事ができる
いや、できません。
実際の仕事は申請・受付・起案など地味なものです。
もちろん、それらの仕事はとても重要で大切な仕事です。
ただ、「俺はこれをやった」みたいな大きな形に残る仕事はできません。


利益の追求にとらわれずに働ける
そこまで崇高な気持ちでは働けません。


毎日が問題なく、市民に怒られることなく過ぎてくれれば良いと思っている職員がほとんどです。
市民のために身を粉にし、公共の福祉のために働いている職員は少数でしょう。
公務員の仕事があほらしく感じた人は、やりがいについてはとっくに考えていて、それでも「やってらんない」と感じているのです。
あほらしいと感じた時にやるべきこと
日々の仕事にやりがいを感じられず、やる気もでない時はどうすれば良いのか。
今後のやるべきことを解説します。
ここからやる気を出すのはほぼ不可能
なぜやる気を出すのが不可能なのか?それは原因が公務員の仕事の仕組みにあるからです。
個々人の仕事の方法や他人とのコミュニケーションの取り方に原因があるのなら改善方法も見つかります。
しかし、あほらしく感じる時はこれまで見てきたように
- 理不尽な市民の相手をしなければならない
- 頑張らなくても給料は同じ
- 上司や議員の意向が優先される
など組織としての環境にあることがほとんどです。
そのため、個人で解決できることはありません。それこそ局長・市長にでもならないと無理でしょう。
原因を取り除くのが不可能である以上、やる気を出すのは難しいです。
仕事はほどほどにする
あほらしく感じる原因をなくすことが不可能ならば、公務員としてはほどほどに仕事をしましょう。
今後も同じような場面はたくさん訪れますし、その都度やってらんないと感じていたら心と体に限界がきます。
公務員の仕事はこういうのもなのだと割り切り、日々のタスクをこなしていきましょう。
仕事以外を充実させる
家族との外出や旅行を楽しんだり、個人的な趣味に没頭しましょう。
プライベートの時間を充実させる事により、仕事を忘れられますし、やってらんないと思う時でも「プライベートのために仕事をしている。家族を食べさせるために仕事をしている」と少し前向きに取り組むことができます。


「食べるための仕事なんてライフワークじゃなくてライスワークじゃないか」なんて言われますが、問題ないです。
気にする必要はありません。生きていくために仕事をしているのですから。
転職を考える
それでも仕事の時間も充実させたいならば職場環境を変える必要があります。
転職も視野に入れてみましょう。
お客さんを選ぶことができたり、頑張ったら頑張った分だけ給料が上がる仕組みを持つ会社が見つかるかもしれません。




あほらしい原因はなくならない。プライベートの充実や転職を考えよう
今回の記事では、公務員の仕事がアホらしく感じる時とその原因を分析し、今後の仕事の取り組み方ややるべきことを解説してきました。
あほらしく感じるときは以下の通りです。
- 理不尽な市民の相手をしなければならない
- 頑張らなくても給料は同じ
- 上司や議員の意向が優先される
- 時代遅れの業務が多い
- 形式ばった事が多い
これらは公務員としての組織体制に原因があります。個人で改善できるレベルでは有りません。
今後のアクションとしてはプライベートの充実を図ったり、転職を検討してみましょう。
参考になればとても嬉しいです。以上、すずきでした!
コメント